自由が丘動物医療センターでは、心臓病で苦しむ動物に対してよりよい治療を提供するため、人工心肺装置を導入し、体外循環下心臓手術が実施可能となりました。犬の心臓病の80%を占める僧帽弁閉鎖不全症に対する外科治療(僧帽弁修復術)が実施可能となり、既に僧帽弁修復術がスタートしております。
実際に当センターにて僧帽弁修復術を受けていただいた症例の手術前後のエコー画像およびレントゲン画像です。
手術前に認められた僧帽弁の逸脱は制御できており、僧帽弁逆流がほぼ消失しております。
※図:「手術前後の比較」僧帽弁修復術前後のエコー画像
僧帽弁逆流を大幅に減少させたことにより、術後2週間の再診時には心臓サイズは縮小しておりました。
※図:「手術前後の比較」僧帽弁修復術前後のレントゲン画像
手術前は肺水腫を繰り返し、息が苦しい状態であった子が、
現在は呼吸状態に問題なく、ほとんど咳もしていないようです。
手術時15歳7ヶ月齢で、もうすぐ17歳になろうとしていますが、今もとっても元気にしてくれています。
※先日トリミング時に撮影
当センターでは僧帽弁閉鎖不全症に対する手術の他にも、
三尖弁閉鎖不全症に対する三尖弁輪形成術、
心房中隔欠損症や肺動脈弁狭窄症などの
先天性心疾患に対する外科的治療も実施しております。
心臓病でお困りのことがございましたら、お気軽にご相談ください。