こんにちは、ベック動物病院グループ獣医師の角谷です。

先日インターズーさん主催の眼科セミナー「スリットランプ&倒像眼底鏡検査ハンズオンセミナー」があり、そのセミナーのお手伝いをさせていただきました。

眼科ではスリットランプというものをよく使いますが、スリットランプとは眼の表面の角膜から、その奥に続く前眼房、水晶体、硝子体という構造物を細かく観察できる機械になります。

両目で覗き込み、小さい動物の眼を拡大してみることができるので、非常に優れものです。

小さい白内障もスリットランプがあれば発見しやすくなります。

また眼底鏡とは、そのレンズを通して観察することで、網膜や視神経の観察ができるものです。

レンズ越しではありますが、肉眼で網膜や神経が観察できるなんて、神秘的です。

動物の網膜の下にはタペタムと言われる光る層があるため、網膜は非常に綺麗に観察できます。

今回のセミナーは実際の眼(豚の眼)を使ってのセミナーでした!

豚さんには非常にかわいそうに思うのですが、このように実際の眼を使って勉強できる機会は実はほとんどありません。

このような貴重な機会にどの先生方も集中して勉強しておられました。

その姿に自分も負けまいと、先生方の期待にこたえられるようお手伝いしてきました。

実際の光を当てた眼の様子はこんな感じです。

今回のセミナーではいろいろな先生や企業の方とお話をさせていただき、とても良い刺激を受けました。

眼科に限らず獣医療は日々発展し、同じように医療器械も日々進歩していきます。

僕たち獣医師は常にその進歩に向き合い、自分自身を成長させていかないといけないんだなと感じました。

そしてそこで得た技術や知識を動物に還元してあげることが、僕たちの使命であると思っています。