猫の定期健診の必要性について
皆さん、こんにちは。
院長の朴です。
今日は猫の定期健診の重要性について
思うことを書いてみたいと思います。
犬の定期健診の重要性については
先日当院のブログにてご紹介させて頂きましたのでご参照ください。
猫ちゃんは犬以上のポーカーフェイスです。
また、フィラリア、ノミ、マダニの予防で来院する機会のある犬達に比べて
猫ちゃんは、なかなか来院する機会がありません。
ですから病院との接点が少ない分
病気の早期発見に至らない事が多くなってしまいます。
また、犬に比べて猫ちゃんによく認められる病気があるのをご存知でしょうか?
代表的な病気として
おしっこの問題が挙げられます。
猫ちゃんは様々なストレスや食生活の問題などから
尿中に結晶や結石が出来やすく、
トイレに猫砂を敷いている家では特に気づかないことが多いです。
やがて結石が尿道に詰まり、おしっこが出来なくなる緊急事態になって
グッタリした状態で病院に運ばれてくることになります。
猫ちゃんの死因として圧倒的に高いのは慢性腎不全です。
血液の腎臓の数値だけでは見落とす可能性があり
尿検査の併用が欠かせません。
他にも、中齢~高齢の猫ちゃんですが
甲状腺機能亢進症という病気に直面することがあります。
これは甲状腺という組織が腫れてしまい、
大量の甲状腺ホルモンを分泌し続けることで
発症する病ですが
人間のバセドウ病という病気の症状に似ています。
定期健診によって早期発見に繋がる可能性があります。
他にも猫ちゃんには心筋症という
心臓の筋肉に関する病気を起こしやすい特徴があります。
いかがでしょうか?
定期健診のイメージがなかなか沸きにくい猫ちゃんですが
実は非常に大事なんですね。
当院には動物行動学認定医の先生が作成された
猫ちゃんのストレスチェック表もございます。
心の病と体の病
関係している可能性は十分あると思います。
ご興味のある方は
お気軽に病院までお問い合わせください。