今回は
3. 行動診療 初回
についてご案内します。
これは一緒に暮らしているパートナー(犬や猫)が
何か困った行動をしていて、
オーナーさんがお悩みの時に、
まず最初にその問題の概要を把握するための診察を行うものです。
オーナーさんが困っていたり気になる行動があれば、
どんな行動でもご相談にのります。
よくあるご相談は・・・
- 吠える
- 噛みつく(オーナーさん、来客、外で会う人や犬などに)
- 引っかく(猫の場合)
- トイレの失敗が多い/家のなかのあちこちに粗相をする
- 臆病でいろんなことを怖がる
- 食べ物ではないものをかじったり飲み込んだりする
- いろんな物をよく舐める
- 家じゅうで爪とぎをする(猫の場合)
- 犬や人、同居猫と上手に付き合えない
- 自分の体を傷つける(掻いたり舐めたりする)
- ストレスが関係した病気(膀胱炎・胃腸炎・皮膚炎など)がある
などです。
こういった行動問題は病気が原因で起こっている場合もあります。
初回の診察ではそういったことにも配慮しながら相談を進めます。
代官山動物病院は一般的な病院の診療や検査も行っていますから、
必要そうならそちらも受けていただくようお勧めします。
健康上の問題がない場合は行動治療コースに進んで
本格的な治療をした方がよいのかを判断します。
健康上の問題があり、なおかつ上記のような行動がひどい場合は、
犬がストレスによりそういった問題を起こしていることもありますから、
病気治療と同時進行で精神行動療法も必要になってきます。
そういう場合は疾患治療コースに進むべきかを判断します。
往診やトレーナーの訪問レッスンを受けていただいた方がよいと判断することもあります。
このように代官山動物病院の
行動診療科獣医師による「行動診療 初回」は
問題の把握と適切な判断のためには
なくてはならないものとなります。
行動問題は原因が様々で
放っておくとどんどん悪化してしまうだけでなく、
その裏に隠れている病気を見逃してしまうことにもなりかねません。
気になる行動があればお気軽にご相談いただければと思います。