犬フィラリア症予防薬~投与前検査が大切です!~

犬フィラリア症は予防薬によって防ぐことができる病気ですが、予防薬を投与する前の検査が推奨されています。


なぜ予防薬投与前に検査が必要なのか?

フィラリアの幼虫(ミクロフィラリア)が体内にいる状態で予防薬を投与すると、薬の作用でミクロフィラリアが急死し、ショック症状が起こることがあります。最悪の場合、命に関わることもあるため、予防薬の投与前には、ミクロフィラリアを産むフィラリア成虫が体内にいるかどうかの検査を行います。


犬フィラリア症とは?

犬フィラリア症はフィラリア(糸状の寄生虫)感染による病気で、蚊が媒介します。

1.感染の仕組み

  • 感染犬の血を吸った蚊が、体内にミクロフィラリア(フィラリアの幼虫)を取り込みます。
  • その蚊が別の犬の血を吸う際に、皮下へミクロフィラリアを侵入させます。
  • ミクロフィラリアは、皮下で成長しながら約2か月ほどで血管内に侵入します。
  • 最終的には心臓や肺動脈に寄生し成虫となり、ミクロフィラリアを産むようになります。

2.症状

  • 成虫(15〜30cm)が心臓に寄生すると、心臓や肺の働きが活発になり、咳や食欲不振、腹水がたまるなどの症状が現れます。
  • 正しく治療を受けなければ、死に至ることもある危険な病気です。

    犬フィラリア症を予防するには?

    犬フィラリア症は正しく予防薬を投与することで、ほぼ100%防ぐことが可能です。

    投与期間の目安

    • 蚊の飛びはじめ時期の1か月後から、飛びおわり時期の1か月後まで投与を継続することが重要です。
    • 都内では5~12月が目安ですが、お住いの環境や過ごし方などで多少前後します。
    • これにより、幼虫が心臓に達する前に駆除できます。

    犬フィラリア症抗原検査について

    検査の流れ

    検査方法:血液検査

    血液1滴あれば十分です

    同じ採血で健康診断も実施可能です

    検出対象:体内のフィラリア成虫の存在

       結果判定

    陰性(問題なし):予防薬の投与が可能

    陽性(感染あり):治療が必要


    犬フィラリア症抗原検査はどこでできる?

    • GREENDOG東京ミッドタウンクリニックをはじめ、ベックジャパン動物病院グループすべてで実施可能です。
    • 当グループは完全予約診療ですので、基本的にはお待たせすることなくご案内可能です。
      ※前後の急患対応などにより、お待たせする場合もございます。
    • 東京ミッドタウンクリニックではLINEHPからの予約も可能ですのでこちらも併せてご利用ください。
      オンライン予約はこちらから⇒(Wonder
    • 検査、予防薬がお安くなるキャンペーンも実施中ですので、お気軽にご相談ください。
      キャンペーンの詳細はこちらから⇒(【お知らせ】春の狂犬病予防接種&フィラリア予防キャンペーンが始まりました〜‼️ – ベックジャパン動物病院グループ

    GREENDDOG東京ミッドタウンクリニック 院長 井上慎也