グレートデーンの腹腔鏡下胃腹壁固定術

看護師の髙野です。

グレートデーンは体が大きく胸が深いワンちゃんです。
こういった子は胃捻転という病気になりやすくなってしまいます。

胃捻転とは膨らんだ胃が捻じれてしまう病気で、風船のように膨らんだ胃が周囲の血管を圧迫し、循環障害やショック症状を起こすことがあります😨
胃捻転になってしまうと早急な対応が必要になるので、治療が遅れてしまうと最悪死に至ります⚡

胃捻転になりやすい犬種はグレートデーンの他にスタンダードプードル、ボルゾイ、ゴールデンレトリーバー、ワイマラナー、ジャーマンシェパードなどです。

胃捻転を予防するために胃を腹壁に固定する手術があります!
当院では開腹手術ではなく、お腹の内視鏡(=腹腔鏡)を使い、5~10mmの傷3箇所で行うことができます🫢

今回手術したのは50kgのグレートデーンの男の子です。
去勢手術で麻酔をかける際に一緒に腹腔鏡下で胃腹壁固定術をしました。

お腹の中にカメラや器具を入れて胃と腹壁を特殊な糸で固定していきます🪡

お腹の中に入れたカメラで確認しながら胃を腹壁に縫い付けていきます。

しっかりと固定されています🌟
胃固定後の傷口はこんな感じです↓

体に対して傷口がすっごく小さいです✌️
去勢手術も一緒に行っているのでお尻のほうにも傷口があります

傷も小さく痛みも少ないため、麻酔からしっかりと覚め手術が終わって数時間で歩いて帰ることができました✨
よく頑張りました~!!💮💮

次回は腹腔鏡で避妊手術と胃固定の同時実施について紹介します