愛犬(パートナー)の皮膚トラブルで悩んでいませんか?

こんな症状が出始めたら要注意!

  • 毛がよく抜ける
  • 毛艶が悪い、毛が固まって抜ける
  • 皮膚が赤い
  • いつも後ろ足でかいている
  • よく前足を舐めている
  • 耳を痒そうにしている

私たちがパートナーの皮膚トラブルの改善をサポートします。まずはお電話ください。

当院の特徴

獣医師/ホリスティックケア・カウンセラー/グルーマーなど、
犬の専門家が症状に合わせて最適なご提案をします。

当院は、GREEN DOG東京ミッドタウン店内に併設された動物病院です。
GRENN DOG店舗スタッフであるグルーマーやホリスティックケア・カウンセラーなど、 犬のスペシャリスト達が在籍してます。
シャンプーのこと、食事のこと、日常のケアなど、気軽に何でもお尋ねください。

診察内容

  • 当院の皮膚・アレルギー科では、すべての患者に真摯に向き合い、病気の本質を見極め、治療を提案することをお約束いたします。
  • なぜかゆい?なぜ腫れる?なぜ脱毛する?原因は?どんな治療がある?あらゆる疑問に立ち向かい、ご家族様のご協力の下、最適な治療を提案してまいります。

診察の流れ

STEP1

初診

動物の診療には、ご家族からのお話が重要です。詳細な情報が診察の一助となる為、できる限りお時間をとらせて頂きます。

STEP2

検査

治療の為に、各種検査が必要になる事があります。

STEP3

処置・処方

臨床症状、検査結果に応じて、必要な処置をご提案いたします。

STEP4

再診

治療の経過をみます。

犬や猫の3大皮膚疾患とは

感染性皮膚疾患

細菌性皮膚疾患(膿皮症など)、真菌性皮膚疾患(皮膚糸状菌症・マラセチア感染症)、寄生虫性皮膚疾患、ウイルス性皮膚疾患などがあげられます。
ここでは、膿皮症、皮膚糸状菌症、マラセチア感染症について解説いたします。

  • 細菌によって起きる皮膚炎の総称です。皮膚病変の深さによって細分類されますが、いずれも他の疾患に二次的に生じることが多いです。

診断
  • 臨床症状、テープ検査、押捺検査、スワブ検査、抜毛検査、皮膚掻爬検査などから総合的に判断する。
治療
  • 基礎原因の解決または制御を同時に行うことが重要です。(なぜ感染が起きたのか?)
  • 感染に対しては、病変の範囲・状況に応じて殺菌シャンプーや消毒薬での洗浄、外用薬の塗布、抗生物質の内服などを行います。
  • 難治性・再発性の場合には、薬剤感受性試験の結果に従った抗生剤の選択が必要になることもあります。
  • 皮膚糸状菌(カビの一種)によって起きる感染症の総称です。
  • 臨床症状はさまざまで、環状の脱毛や瘡蓋、脂漏、毛包の炎症、フケなど。

診断
  • 臨床症状だけで直接診断できることはほぼない。通常はウッド灯検査、DTM培地による培養、被毛の顕微鏡検査が必要であり、皮膚生検が必要な場合もあります。
治療
  • 症状に応じて、抗真菌薬の外用及び内服薬の投与を行います。
  • マラセチアは犬および猫の皮膚、粘膜に通常よくみられる酵母菌です。これらが、アレルギー、内分泌性疾患、角化異常などの素因が引き金となって増殖することがあります。
  • マラセチアに感染すると、赤みを帯びる炎症が起きたり、皮脂の産生過剰を伴う皮膚の肥厚(皮膚が分厚くなる)が起きることも多いです。

診断
  • 臨床症状(脂漏や独特な酸敗臭など)や、スワブ検査、アセテートテープ検査から判断する。
治療
  • 基礎原因の治療が不可欠です。(なぜ感染が起きたのか?)
  • 薬用シャンプー、消毒薬、外用薬や抗真菌薬の全身投与を行います。

アレルギー性皮膚疾患

特定の抗原(アレルゲン)が体内に侵入することによりおこる身体の過剰な免疫応答反応です。

蕁麻疹・血管浮腫、アトピー性皮膚炎・食物アレルギー性皮膚炎、接触過敏症、ノミ(昆虫)刺咬性アレルギー性皮膚炎、猫のアレルギー症状、薬物反応などに分けられますが、ここではアトピー性皮膚炎と食物アレルギー性皮膚炎について解説いたします。

  • アレルゲンが食物に由来する場合は食物アレルギー性皮膚炎、環境中抗原(チリダニ・カビ胞子・花粉など)に由来する場合はアトピー性皮膚炎です。
  • 臨床像は掻痒が特徴ですが、進行すると表皮剥離、日和見細菌・酵母菌の感染を伴い、慢性化します。
  • 一般的には四肢端・腋か及び鼠径部、頭部、眼・口周囲、肛門周囲に好発し、再発性の耳炎も頻繁にみとめられる。
  • 猫では「アレルゲンが関与する猫の過敏症状」と表現するのが正しく、猫に特有の反応パターンを示すことも多い。
  • 主に臨床症状から行います。本症の診断のためには複数の条件を満たさなければならず、容易にアレルギー性皮膚炎の診断を下してはいけません。
  • まずは考えられる外部寄生虫疾患・二次感染症の有無、その他痒みを伴う疾患を除外し、その後にアレルギー性皮膚炎に対してアプローチをします。
  • 食物アレルゲン、環境アレルゲンの特定には除去食試験が有効ですが、血清学的検査(アレルギー検査)も診断の一助を担います。
  • 当院では食物アレルギーに関与しているとⅠ型・Ⅳ型アレルギーの検査が可能です(外注検査)。詳しくは獣医師までお尋ね下さい。

アレルギー検査って有効なの?
  • アレルギー検査は各社で行われ、検出項目も多数ありますが、その信頼性にはまだまだ議論がなされています。しかし、陰性予測(反応しにくいもの)には優れており、反応結果をしっかり読み取ることができれば、治療計画の組み立てには大いに役立ちます。
食物アレルギー
  • アレルゲン暴露時の炎症反応さえ抑えたあとは、厳密な食物除去試験の継続で皮膚状況は良好に保てます。
  • 食物除去試験には厳密な食事管理がとても重要で、食事の主原料は勿論、油の残渣タンパクやつなぎ等の副材料、製造ラインの混入にいたるまで注意が必要です。
  • 勿論、それらを考慮した最適の食事も提案させて頂きますので、ご安心下さい。
  • 見落としがちなおやつ、予防薬の種類にも注意が必要です。
アトピー性皮膚炎
  • 反応するアレルゲンが環境中抗原であった場合、残念ながらそれらの侵入をゼロにすることは難しいのが現実です。
  • 唯一の根治療法は、減感作(身体を抗原に慣れさせる)を目的とした免疫療法であり、当院でも治療選択が可能です。詳しくは獣医師までお尋ね下さい。
  • 対症療法として、ステロイド・シクロスポリンを用いた治療がこれまでのスタンダードでしたが、2016年に新しく出た内服薬「オクラシチニブ」が、即効性があり副作用も少なく、治療成果も高いアトピー性皮膚炎の特効薬として注目を浴びています。勿論、当院でも処方は可能で、これまでにも多くのアトピー性皮膚炎患者の救世主として活躍してくれています。
  • 同時に皮膚の栄養供給・保湿・環境改善・腸内環境の是正なども重要な因子です。これらの並行治療は、内服薬の減量にもつながります。

内分泌及び代謝性皮膚疾患

甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症、性ホルモン関連性皮膚疾患、脱毛症X、皮膚石灰沈着症など。

内分泌及び代謝性皮膚疾患は、被毛・皮膚の状態が悪化し、対称性に脱毛症を伴う傾向があります。

ここでは甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症、脱毛症Xについて解説いたします。

  • 甲状腺におけるチロキシン産生の低下によって生じる内分泌疾患で犬に多い内分泌疾患のひとつです。
  • 臨床症状はさまざまですが、一般的には被毛の粗剛を伴う脱毛、肥満傾向、日和見細菌・酵母菌の感染による皮膚疾患・耳炎が挙げられます。

診断
  • 臨床症状ならびに、血中のT4及びTSHの測定が診断に役立ちます。同時に高コレステロール血症、軽度貧血、傾眠及び食欲低下などがある場合も本症の可能性を示唆します。
治療
  • チロキシンの補給によって治療します。
  • 同時に皮膚環境の改善も重要です。
  • 犬で最も多い内分泌疾患であり、猫では少ないです。下垂体腺腫による副腎皮質刺激ホルモンの過剰分泌または副腎腫瘍により、コルチゾールが過剰に産生されることでおこります。過剰なステロイドの投与が行われた場合も、医原性におこります。
  • 特徴的な皮膚症状としては顕著な毛細血管拡張を伴う皮膚のひ薄化、腹部膨満、多数の面ぽう(毛穴汚れ)、体幹に生じる脱毛や皮膚の石灰沈着などが挙げられます。
  • 全身症状として、多飲多尿、パンティング、筋萎縮、再発性の感染性皮膚疾患も起きる場合があります。

診断
  • 臨床的特徴に加えて、白血球百分比、ALPの高値、ACTH刺激試験、デキサメサゾン抑制試験によって診断されます。副腎の超音波検査では過形成が認められる事も多いです。
治療
  • トリロスタンという内服薬の処方が一般的です。
  • 切除可能な腫瘍であれば、外科手術も選択肢の一つではあります。
  • 医原性に起きている場合は、ステロイドの漸減後の中止を行います。
  • 体幹や頚部、後肢、会陰部の脱毛、被毛の減少がみられます。
  • 2歳齢以降のポメラニアン、チャウチャウ、サモエド、スピッツなどに多く、皮膚は冷たく色素沈着があり、乾燥していることが多いです。

診断
  • 臨床症状と犬種、そのほかの可能性の除外の上で診断します。皮膚の病理生検も有効です。
治療
  • 主として外見上の問題であり、原因や機序が明らかになっていない為、診断後の治療はご家族とのご相談の上で行います。
  • メラトニン、内分泌系調整サプリメントや海藻サプリメント、トリロスタンやチロキシンなどの内分泌疾患治療薬に反応することもあります。
  • 皮膚刺激により発毛が促進したとの報告や、数ヵ月後の自然回復なども起こり得る疾患です。

各種検査

  • 血液検査
  • 尿検査
  • アセテートテープ検査
  • 皮膚押捺検査
  • 皮膚掻爬検査
  • 耳垢検査
  • 抜毛検査
  • 真菌培養検査
  • ウッド灯検査
  • 超音波検査

アセテートテープ検査

  • 薬剤感受性検査
    • 細菌の同定、抗生剤の選択が可能になります。
    • 近年、耐性菌の増加が報告されており、感染菌に見合った抗生剤の選択と、適切な処方が重要とされます。
  • アレルギー検査(採血による血清学的検査)
    • アレルゲン特異的IgE検査
      • アレルギーの原因となる抗原(アレルゲン)を同定するための基本となる検査です。
    • リンパ球反応検査
      • リンパ球を介したアレルギー反応を捉えます。
        • IgEによるアレルギーとリンパ球によるアレルギーは、異なる機序のアレルギー反応です。近年の研究で、犬の食物アレルギー症例においては、IgEよりもリンパ球によるアレルギー反応が関わっている場合が多いとの報告があります。
        • アレルギー検査により反応食物抗原を検出することができれば、それらを避けた除去食療法を安心して実施できます。
  • 各種内分泌系検査(ACTH刺激検査、甲状腺ホルモン検査など)
    • 血液検査が主となり、内分泌系・代謝系疾患の診断に利用されます。
    • 検査にあたって注意事項(空腹時、午前中など)がある場合がございます。
  • 病理検査
    • 腫瘍や、皮膚疾患などについて、病理診断医に提出いたします。
    • 組織そのものを切り取る場合や、浸出液、血液、吸引物を提出する場合などがございます。

治療例

犬アトピー性皮膚炎

症例

  • 9歳、ミニチュアダックス、去勢オス、室内飼育

症状

  • 1歳の頃から繰り返す皮膚の痒みと赤み、脱毛

診断・治療

  • 臨床症状、問診内容、検査結果などから犬アトピー性皮膚炎と診断し、治療にあたりました。治療の主軸としては、近年登場したオクラシチニブという内服薬を用いることで、症状に改善がみられました。
    サプリメントでの腸管免疫の是正、シャンプー療法、外用薬の隔日塗布を併用することにより、内服薬の減量にも成功し、良好な経過をたどりました。

食物アレルギー

掻痒刺激による色素沈着も薄れ、皮膚も赤みがなくなりました。

症例

  • 8歳齢、シーズー、メス、室内飼育

症状

  • 下腹部周囲の痒みと赤み、全身が脂っぽくシャンプーをしても2~3日後には元通り

検査

  • テープ検査、アレルギー検査

診断

  • 臨床症状、問診内容から、アレルギー性皮膚炎を疑い、それに伴う脂漏症と感染性皮膚炎(マラセチア)を併発していると疑いました。感染性皮膚炎に対して治療を行い、同時にアレルギー検査に基づいた除去食試験を行ったところ、数日のうちに症状は治まりました。炎症が原因の脂漏症であったため、脂っぽさもなくなり、シャンプーの頻度も減らすことができました。のちに食べさせたイチゴで痒みが急激に悪化し初診時同様の炎症傾向を示したことから、食物アレルギーであるとの確定診断に至りました。その後も食事の管理のみで痒みもなく、良好な経過をたどりました。

寄生虫性皮膚疾患

マダニの寄生

症例

  • トイプードル

症状

  • トリミング中、頬についた6mm大の塊を見つけた。

診断・治療

  • マダニは吸血性の寄生虫で、口器と呼ばれる吸血針を皮膚に刺すことで付着します。マダニが媒介する感染症として、エールリヒア症や、ヒトの重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などがあります。現在は各種の優秀なマダニ駆除薬がありますので、定期的な予防をおすすめいたします。万が一感染していても決して無理には取らず、動物病院にご相談下さい。(無理やり虫体を引抜くと、口器が皮膚に残ることによる二次反応が起きることがあります。)

ご予約、診察のご相談は下記病院へお問い合わせください。

代官山動物病院 自由が丘動物医療センター GREEN DOG東京ミッドタウンクリニック
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